- 2018年6月28日 11:25
- PC破壊日記
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私は先日Zenfone5(ZE620KL) を購入しました。購入の際の選択理由の1つとして、基本性能(CPU/RAM/STORAGE)の他に、充電機能が謎の高速充電機能 ASUS BoostMasterテクノロジーを搭載していることでした。
さて、この謎の充電機能、なんだろうと思って、色々な充電器に接続した結果、以下のようなことが分かりました。もしかしたら、他の機種での参考になるかもしれないので、少し詳細に記載していきます。
まず、CPU。ZE620KLはQualcomm Snapdragon 636を搭載しています。このCPUの詳細は、以下のQualcommのサイトに記載されています。
https://www.qualcomm.com/products/qualcomm-snapdragon-636-mobile-platform
さて、この仕様を確認すると、充電機能(Charging) は「Qualcomm® Quick Charge™ 4 technology」と記載されています。ここにもリンクがあり、それを確認したところ、USB-PD(≒Quick Charge 4.0)にも過去の高速充電機能(Quick Charge 3.0/2.0/1.0)にも対応しているような記述でした。
そこで、いくつかの充電器/バッテリーを準備して、その充電性能を確認してみました。その結果を記載します。(ケーブルは通信可能な通常のUSBケーブルです。)
- Quick Charge 4.0(USB-PD)対応充電器:9Vプロファイルがある場合は9Vで充電。そうでなければ5Vで充電。いずれも1A以上の出力可能。
例1) Anker PowerPort Speed 1 PD30:9Vで充電。(USB-PD Profile:5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A)
例2) Anker PowerCore Speed 20000 PD:9Vで充電。(USB-PD Profile:5V=3A, 9V=2.6A, 15V=1.6A)
例3) Nintendo Switch付属充電器:5Vで充電。(USB-PD Profile:5.0V/1.5A、15.0V/2.6A)
例3については、おそらく古いPower Ruleに基づいているか、機能を省略したことによりこうなったものと推測しています。 - Quick Charge 3.0対応充電器:9V~5Vまで可変充電。
例)Aukey PA-T15:上記通り、1A以上の出力。 - Quick Charge 2.0対応充電器:9Vで充電。1A以上の出力。
例は多数かつ古い規格のため省略。 - Quick Charge 1.0対応充電器:5Vで充電。1A以上の出力。
こちらも例は多数のため省略。ざっくりいえば5V2A出力の充電器全般。
これらの結果から、Zenfone5(ZE620KL) は、「Qualcomm® Quick Charge™ 4+ technology」に準拠していると考えられます。4+と4無印の違いは、前者がQC3.0までを含む高速充電機能対応(ゆえにUSBの正式規格準拠では無い)、後者はUSB-PDのみ(なのでUSB正式規格準拠)です。
なお、本機付属の充電器は普通の5V2Aの充電器でした。なので、高速充電を体験したい場合は、別途充電器を購入してください。
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