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Gavotte RamdiskをGPU内蔵チップセット/CPUで使うときの注意点

Posted by: ベスリン
2011年7月15日 08:30
PC破壊日記

先日、今使用しているPCのメモリ容量を4GB(2GB*2)から16GB(4GB*4)に増強しました。
試しに入れたWindows7 64bit(90日評価版)ではきっちり16GB認識し、AfterEffects CS5やPremiere Pro CS5でもそのメモリをしっかり使ってくれました。
PT1/PT2もいろいろな方のご尽力のおかげで使えるようになっていました。移行の最大の難関が解消されました。

しかし、いまメインで使用しているのはWindowsVista Ultimate 32bit。
Windows7は別にライセンス購入している関係上、できればその更新時期に合わせたいのでむやみに購入するわけにはいきません。（あと、そのタイミングでSSDの導入を考えています。）
そこで、WindowsVista 32bitで16GBのメモリを有効活用できないか。
と考えたところ、RamDiskという方法があることを思い出し、Gavotte Ramdiskを使用してみることにしました。

詳しい使用方法などはwiki(Gavotte Ramdisk まとめWIKI - トップページ)に任せますが、ここに記載されていないトラブルが発生したのでまとめます。

詳細は「続きを読む」から

私のPCの今の環境は次の通りです。
CPU: Athlon II X4 605e
MB：GIGABYTE GA-MA785GPMT-UD2H(MicroATX、785G。オンボードグラフィック用に128MBのサイドポートメモリを実装)
メモリ：4GB*4(CORSAIR)=16GB 最大容量
OS:WindowsVista Ultimate 32bit SP2

まずは手順通りにGavotte Ramdiskのパッケージを解凍しました。
その後、PAEの有効を確認、ram4G.regを実行、Ramdisk.exeを実行。
次に、Install Ramdiskを実行すると、
なんと、画面が白黒のモザイクタイル状となり、ブルースクリーン（ブルーバック、 BSOD)で再起動してしまいました。
このあと、BIOS上でオンボードグラフィック用にメモリをシェアしない（Sideportメモリだけ使用）にすると、問題なく起動し、RamDiskの全領域（約12.6GB)を使用することができました。
また、再度メモリのシェアを有効にすると、約1GBを書き込んだ時点でまた画面が白黒のモザイクタイル状となり、ブルースクリーンで再起動してしまいました。

これから言えることは、オンボードグラフィックを使用するマザーボードでは、Ramdiskを使いたい場合は
1.オンボードグラフィックを無効化し、別途グラフィックカードを追加する。
2.メインメモリをオンボードグラフィックと共有しない（特定のマザーボードだけ出来る）
3.OS管理内領域でRamdiskを確保して使用する
4.BIOS設定で、グラフィック用のメモリをOS管理内領域(Below 4GB)に確保する(7/26追記)実メモリは減るが、これならRamdisk領域は問題なく確保できる
5.Ramdiskの利用をあきらめる
の5つの手段しかありません。
最新のAMD AシリーズやIntelのi5系？(GPU内蔵CPU)などでも同じことが言えると思います。

これが言える理由は、
1.マザーボードでメモリをシェアしていることが、OSでは分かるが、Gavotte ramdiskではシェア部分も管理外領域かつ利用可能な領域と見なされることがある
（他のRamdisk管理ソフトでも同様と思われます。マザーボードやBIOSにより異なる可能性もあります)
2.Gavotte Ramdiskが利用する領域とオンボードグラフィックがシェアしているメモリ領域がかぶっているか否かは分からない（実験すれば分かるが、その領域を避けることは難しい上に、明示的に回避するよう指定できない。引っかかったら必ずブルースクリーンが発生するため危険)
です。さすがにこれの問題を回避するにはいろいろな制約があるので難しいと思います。

私はいまはSideportメモリ128MBのみで運用していますが、やはり画面の処理にもたつきを感じるのは間違いないので、そのうちあきらめると思います。

---図解(メモリマップ。グラフィックメモリをAbove 4GBにマップしたとき)---