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HKTL_RESREM。
これは、とあるウイルス(正確にはハッキングツール)について、とあるウイルス対策ソフトメーカーが名付けた検出名です。
とある企業とは、過去幾度となく問題を起こしてきたウイルス対策ソフトメーカーであるトレンドマイクロ株式会社。
そして、とあるハッキングツールとは、B-CASカードにアクセスし、有料放送の無期限視聴を可能にするソフトのことです。
私もB-CASカードのクラックが可能となった話は聞いたことがあり、実際にそれが可能となるソフトも見たことがあります。ウイルスとかが怖いのでそのバイナリを実際に実行するが起きませんが。
これを聞いたとき、「やっとB-CASという日本放送史上最悪のシステムは終焉を迎えるのか」と感じていました。有料放送の視聴/契約制御が目的で作られた本来のB-CASカードの目的からはずれ、業界のエゴにより無料公共放送までカードを必須とし、さらにコピープロテクトをかける暴走を行ったB-CAS社。そしてそれを支持した各放送局。一般消費者は不便を被るのみという状況が10年以上も続いただけに、正直言って感動を感じざるを得ません。これを機に、B-CASは本来の目的に戻り、有料放送の視聴/契約制御のみを行うカードとなること、無料公共放送においてカードを不要となること、加えてコピーワンスやダビング10といった録画させない、残させない、タイムシフトをさせないプロテクトがなくなること(少なくとも100万回以上などに改善されることや、家庭内での孫コピーの容認)を願ってやみません。よく海外のまねごとをする日本(政府)、海外の放送に於けるプロテクトの状況を見習ってほしいものです。
閑話休題。
このB-CASのデータ書き換えソフトですが、なんとトレンドマイクロ株式会社がこれをハックツールとしてセキュリティデータベースに掲載し、これをウイルスバスター等で検出するようにしたというのです。
実際の掲載データは、ここ
https://about-threats.trendmicro.com/Malware.aspx?language=jp&name=HKTL_RESREM にあります。
正直言って、なぜこのソフトがウイルス(もうウイルスでいいや)として登録されたのか。陰謀が見え隠れします。
なぜなら、他のハックツール(接頭辞がHKTL_のもの)は、パスワードをダンプしたり、SQLインジェクションを狙ったモノなど、広義的に見れば直接的に不特定多数/不特定少数を狙ったツールであります。しかしながら、このB-CASデータ書き換えソフトは、直接的には明らかに特定の1社の被害のみしかありません。
明らかに1企業のみを保護するべくウイルスとして登録されたこのデータ、トレンドマイクロ株式会社が独断で行ったのか、B-CAS社や政府などから賄賂や金品を頂いて行ったものか、いずれにしても悪意を感じざるを得ません。
このことについて、とある知人曰く、「登録することによってそれが正しく動く(B-CASカードのデータを書き換える)ことを証明している」と言っていました。
なるほど!と思いました。確かに、ウイルスとして削除されれば、それが間違いなく正しくB-CASカードを書き換えるツールであると証明することになります。
これはB-CAS改造対策としては最悪の対応とも言えます。
はてさて、トレンドマイクロ株式会社の思惑・真相はいかに?
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