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Microsoftがサービスを提供しているクラウドストレージサービス、OneDrive。Windows10では標準機能の一つとして存在し、最もWindowsとの親和性が高いクラウドストレージです。そして、その他のPCやモバイルデバイスでも使用可能なように、ブラウザでの操作のほか、AndroidやiOS(Macintosh, iPhone, iPadなど)、Windows Phoneでもアプリとして環境が提供されています。これにより、主要なデバイスの間でファイルのやりとりが簡単にできます。私もよく愛用しています。
説明はこれぐらいにして。
今回トラブルが発生しました。
ある一つのファイル(zipファイル、774kB)をAndroid版OneDriveアプリにてダウンロードしたところ、極端に小さいファイルが生成されました。ファイルサイズは約6kB(6.56kB)。
最初はダウンロード失敗かなと思ったのですが、5回ダウンロードして全てほぼ同じファイルサイズである6.56kBに。その後、ファイル名のリネーム、拡張子の変更、保存場所の移動、Windows10 PC上に一旦コピーして別のフォルダへの書き戻し、と行ったものの、Android版OneDriveアプリでのダウンロード結果はいずれも同じ、6.56kBのファイルがダウンロードされるだけでした。なお、この現象が発生するのはこのファイルだけで、他のzipファイルを一つダウンロードしても問題なくダウンロード出来ました。
ここで気になったのは、ほぼ同じサイズのファイルが生成されていること。こんな感じになってしまいました。
なので、一度この6.56kBのデータをBluetooth経由でWindows PCにコピーして中身を確認してみました。
すると、中身はなんとHTMLデータ。
タイトルタグは「Microsoft OneDrive - Access files anywhere. Create docs with free Office Online.」
そしてこのHTMLファイルはリダイレクトが設定されていたのでURLを確認すると、「26avres%3DScanError%26averror%3DLIMIT_REACHED%26page%3Dviruswarning&」という文字列が含まれていました。
ひょっとして・・・?と思い、このファイルの拡張子をHTMLに変更した上でブラウザで開いてみると、下記のような画面が表示されました。
つまり、OneDriveがブラウザからのダウンロード時に行っているウイルススキャンが実行完了できず、そのために警告を出している画面でした。(ウイルススキャンはどのタイミングで行っているかは正確には不明です)
これが、Android版OneDriveアプリでのダウンロード時のデータ化けの正体でした。つまり、Android版OneDriveアプリでのダウンロードはブラウザと同じアクセス方法で行っていると推測されるため、それゆえウイルススキャン画面に移動、ただしアプリではそれを感知できず、表示された画面=ダウンロードすべきファイルと判断してダウンロードしたのだと考えられます。
こんなこともあるんだなぁと感じた日でした。
ちなみに、このファイルの中身はtar.gzファイルなのですが、その解凍に極めて時間がかかるものだったので、途中でウイルススキャンがギブアップ、いや、タイムアウトしたのではないかと。
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