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Winnyの開発者である金子勇氏の著作権法違反ほう助の裁判について、
このたび大阪高裁での控訴審において、逆転無罪が下されました。
記事へのリンク:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0910/08/news037.html
サイバー犯罪逮捕(笑)で有名な京都府警の属する京都地裁では罰金のみの有罪判決でしたが、
今回大阪高裁が下した判決は「逆転無罪」。
当たり前の判決です。
というのも、Winnyを有罪・違法ソフトとして認定したらどうなるか。
もともと著作権法違反を助ける目的で作ったのではありません。
P2Pの技術を示すために作りだしたものです。
これは金子氏の言葉からも明らかです。
(京都府警、検察は違反ほう助をねつ造しようとしていますが)
ということは、これは使用側が著作権法違反をするようなファイルを共有させたばあい、その使用者だけが悪いのであって、ソフトウェアの作者はそういった使い方を想定していない以上、罪に問われること自体がおかしい話です。
これと同じことは包丁にも言えます。
昔包丁での殺人がありましたが、包丁を使って殺人をした人は逮捕されましたが
ほう助の理論なら、その包丁を製作した人物は逮捕されてしまいます。
包丁はもともと料理用として開発された刃物です。
それなのに殺人に使われたという理由で刃物が禁止される。
そんな馬鹿げた話があっていいのでしょうか?
ソフトウェアでも同じことです。
あるアーカイバAがあったとします。
そのAというソフトは、単純にファイルを圧縮/解凍をさせるのが目的であり、ほかに機能を有しないとします。
しかし、Bがそのソフトの機能の一部を利用して、システムを破壊するウイルスを開発して、それを蔓延させたとします。
そのことが原因でBは逮捕されたとき、ソフトAの作者は逮捕するべきでしょうか?
当たり前な話ですが、ソフトAの作者が逮捕される理由がありません。
逮捕されるのであれば、みんながおびえてソフト開発なんてできなくなります。
非常に至極まっとうな判決を下した大阪高裁には尊敬致します。
とともに、Winnyを違法と認定した京都府警/検察は即刻このことに詫び、陳謝し、
本件に関し一切のかかわりをなくすことを切に願います。
ちなみに、JASRACは
「ネット上での技術開発自体に罪があるわけではない。今回の事件は幇助罪で、直接的な著作権法違反ではないので、判決について発言する立場にはない」
とのこと。
JASRACもまともなことを言っているようでなにより。
確かに関係ないわな。
これで表だって文句言うようなら消えてもらわなければなりませんでしたが。
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Comments:2
- ななし 2009年10月26日 19:59
事実誤認してますね。
>ソフトウェアの作者はそういった使い方を想定していない以上、
初耳ですね。
金子は姉に宛てたメールの中で著作権法違反の温床である2chでwinnyを公開し、自分が注目を浴びることが目的であるという旨のことを書いています。
また、警察に対し「ネット上に著作権法違反を蔓延させようと思った」と供述しています。今回の件は「winnyそのものの違法性」が問われたのではありません。
どちらかといえば問われているのは「金子がwinnyの違法性を認識していたかどうか」ですただし金子は対外的には著作権法違反に対し否定的な立場を取っていたので、今回の件はそのことが評価されただけの話だと思います。
僕はこの点から金子は無罪にすべきだと思っていますが、法学的にはどっちともとれるし捏造は無いでしょう。
よく包丁の話を出す人がいるのですが、詭弁なのであまり意味無いですよ。-
ベスリン
2009年10月28日 10:00
>>ななし氏
>金子は姉に宛てたメールの中で著作権法違反の温床である2chでwinnyを公開し、自分が注>目を浴びることが目的であるという旨のことを書いています。
>また、警察に対し「ネット上に著作権法違反を蔓延させようと思った」と供述しています。
それこそ初耳ですね。ちなみにあの47氏の発言はかなり昔の2chの記事が元です。
かなり昔ですけどね・・・。(たしか20?70あたり)
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