- 2010年2月 7日 15:05
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サードパーティメーカーで長年ライバル関係だったバッファロー(メルコ)とアイ・オー・データ。
この二社が、デジオンと共同で「一般社団法人デジタルライフ推進協会」を設立しました。
なんと、2社の社長が同席することすら、四半世紀で初のことなのだとか。
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ことある毎に対立しあって来た気がする両社。
バッファローが玄人志向でノンサポートを打ち出したら、アイ・オー・データは挑戦者ブランドを叩きつけ、
他にもいろいろと同じ系統の商品で対抗をしてきました。
その二社が、今回手を組んだ理由。
それは、「PC用TVチューナー」について。
昨今、デジタル放送録画において様々な規制がかけられているのはご承知の通りだと思います。
B-CASがないと放送すら見れない、録画におけるコピーワンス、ダビング10の存在、
PC用に至ってはハードウェアでの暗号化を強制し、さらにB-CASというカードの大きさ故設計の自由度が低くなっていました。
今でこそminiB-CASがありますが、これはまだ地デジ専用であり、衛星放送はまだまだです。
また、ドライブレターが変わっただけ、あるハードウェアが故障しただけで再生ができなくなるという、非常に危険な状態でもあります。
これらは、完全に外国の参入を阻害しています。
著作権保護を厳密化するがあまり、一切の加工を禁止し、「ただPCに録画データがあるだけ」の状態。
再生はできても、それをポータブルデバイスに転送したり、圧縮したりが一切できません。
普通の録画機(レコーダー)のみが許されているような状況は、確かに両社にとっておもしろくはないでしょう。
また、いくら簡易地上デジタルチューナーの入札を取ったとはいえ、それが原因で他のメーカーから疎まれているという状態はおもしろくはないでしょう。
家電業界では自社商品しか相互接続を保証しない、デジタル関連の実情。
それらに風穴を空け、真にユーザーにとって利益となる活動ができるよう、期待しています。
実際、ユーザーを除き特に地上デジタルで被害を被ってるのはこの2社を初めとしたPC用TVチューナー業界ですからねぇ。
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